3月20日（祝・土）になんばHatch［大阪］で開催された高校生バンドコンテスト、Music Power Station 2004。厳しい予選を突破し、決勝大会ヘと駒を進めた強者たちが大阪に一挙集結し、熱いライブステージを展開。5回目を迎えた大阪公演はBurning Hotな一夜となった。その詳細をWebで熱くLive Report!! 刺激的な音、多彩なキャラクター ……才気溢れるその様はまさに、音楽の力・POWER OF THE MUSIC!!!が胸に響く一夜に ― Hey Guys,Here We Go!!!!!

2004年3月20日（祝・土）　なんばHatch　開場時間：15:00　開演時間：15:30
MC. オーケイ
《審査委員》
青木正実＜「ドリコムニュース高校生」西日本版編集長＞
村上正樹＜fm osaka＞
佐々木彰＜オリコン・エンタテインメント＞
大野　実＜高校の校長先生、シンガーソングライター、DJ＞
富田京子＜大阪スクールオブミュージック専門学校教育サポーター･元プリンセスプリンセスドラマー＞
田中徹実＜アートカレッジ神戸ヴォーカリスト学科専任講師＞
南　安秀＜キャットミュージックカレッジ専門学校ヴォーカル専攻講師MAKE UP ギタリスト＞
Sagaso！メンバー審査員＜「ドリコムニュース高校生」読者代表＞

グランプリ
兎キック（ウサギキック）　
演奏曲：「ＧＡ・Ｎ・ＢＡ・Re」「minus」
高野大輔（Vo.G.）尼崎市立尼崎東高校3年生
東田浩明（Vo.B.）私立甲英学院高校3年生
柏原準（Dr.Cho.）私立八洲学園高校2年生

『かわいく、楽しく、いかつく』がキャッチフレーズの3ピース、兎キック。勢い溢れるシンプルな演奏、1曲目のサビの「がんばれ!がんばれ!」という歌詞に表れているように、直球で熱い心意気が前面に出ていた彼ら。1曲目は「みんな」を、2曲目は「マイナスな想いでいる女の子を励まそうという願いを込めている」というのも納得。「3年間出演し続けて、やっと獲れたグランプリ。本当に嬉しかったです」と実感込もった素直な言葉で喜びを語ってくれた。

準グランプリ
コンスピラシー　
演奏曲：「ヨンカイ」「６９６（ろくきゅうろく）」
竹迫早紀（Vo.）私立堺女子高校3年生
岡崎涼子（G.）私立堺女子高校2年生　
和田真由美（G.）私立堺女子高校3年生
淡路梨加（B.）私立堺女子高校3年生
陸野笑子（Dr.）私立堺女子高校3年生
堀江麻希（Key.）私立堺女子高校3年生

セーラー服に裸足と高校生らしいスタイルで登場したコンスピラシーが準グランプリを獲得。「1曲目は後輩に向けて『ガンバレ！』という気持ちを込めて、2曲目は焦ってる気持ちを歌にしました」という楽曲。「ベストプレーヤー賞の候補もいたほどテクニックがあった」と評された演奏はツインギターの重厚なハードロック風。ヴォーカルも積極的に前に出てアグレッシヴに迫った。受賞に関しては「とにかく嬉しいの一言です」。

Dieu（ディュー）　
演奏曲：「recollection」「VERONICA」
ベストプレーヤー賞
西村英高くん（g．）
長野圭一郎（Vo.）大阪府立鳳高校3年生
西村英高（G.）大阪私立帝塚山学院泉が丘高校3年生
神道孝志（B.）大阪府立鳳高校3年生
関井大気（Ds.）大阪府立鳳高等学校3年生
岸脇弘貴（Key.）大阪府立鳳高校3年生

ギターの西村くんがベストプレーヤー賞をゲットしたDieu。男前揃い、衣装もモノトーンでクールに決めていた彼らは「こんな大きなステージに出るのは初めてだったので心臓がドキドキしたけど、楽しめたからOK」とコメント。1曲目「失恋ソングなんで悲しいメロディーラインを聴いてほしい」に代表されるようなUKロック風しっとりめの曲調で完成度も高かった。

オリコン特別賞
Landing Sons（ランディングサンズ）

「瞬発力と楽しさ、動きとライヴ感」に気をつけて演奏したというLanding Sonsがオリコン特別賞を受賞。この大会にトライするため、わざわざメンバーを集め「実はみんな別々のバンド」というキャラの異なる6人組。1曲目のロックチューンは「好きな人に想いを伝えるために」、2曲目のバラードは「細かいところまで作り込んでいるところを聴いてほしい」と勢いだけでなく、曲作りにおける繊細さを感じさせた彼ら。受賞に関しては「まさか賞が獲れるなんて思ってなかったのでビックリ！」

4TN（ヨントン）　
演奏曲：「君だけに愛を」（GO!GO!7188）　「悲しみジョニー」（UA）
津島桃子（Vo.G.）私立梅花高校2年生
津島すみれ（Vo.Pec.）私立梅花高校2年生
永田祥子（G.）私立梅花高校2年生
高橋彩乃（B.）私立梅花高校2年生
高原那奈（Dr.）私立梅花高校2年生

黄と赤の色違いのつなぎもキュートな、双子の女性ツインボーカルがフロントに立つ4TN。「雰囲気のギャップが欲しくてわざと全然違うタイプの2曲をヴォーカルの声に合わせて選びました」という緩急の効いたカバーに挑戦。「手元だけにならないようお客さんに伝わるように前を見て演奏しました」というだけあって迫力ある歌と演奏を展開。

MIX MAXIMUM（ミックスマキシマム）　
演奏曲：「MAY　I　KISS　YOU」「パレット」
笠井僚之（Vo.G.）大阪府立美木多高校3年生
中村友彦（G.）大阪府立泉陽高校3年生
播磨達矢（B.）大阪府立堺工業高校3年生
阪口憂也（Dr.）私立飛翔館高校3年生

「すごいプレッシャーを感じていたけど、気合いも入った」という昨年の準グランプリバンドが今年も出場。白シャツに黒のネクタイ＆パンツ姿でスタイリッシュに決めていた彼ら。「特徴的で可愛い声」と評されたハイトーンのヴォーカル、シンプルかつキレの良いバンドサウンドで親しみやすいポップ／ロックチューンを披露。惜しくも受賞は逃したが「メンバー一人ひとりが目立ってて良かった」と審査員からも好印象のコメント。

「それぞれの動きや表情も良かった」と評されたなんとも気になる名前のガールズバンド。1曲目のタイトルにもあるように「テーマは女力（にょりき）。5人のパワーを見ている人に伝えたい」と、奔放なステージングで会場全体をノリノリにさせた。

ドテチン.com（ドテチンドットコム）　
演奏曲：「秋風」「中学三年生」
多田考志（Vo.）桜井市立桜井商業高校3年生
内門有羽（G.）奈良県立香芝高校3年生　
萩野公隆（B.）私立近畿大学附属高校3年生
植平宏樹（Dr.）奈良県立奈良高校3年生

思わず笑ってしまうグリーンの体操着姿からは想像できない、シリアスでクオリティの高い男子4人組。「中学三年からこのメンバーでやっている」というだけあって、4人の呼吸がバッチリ合った演奏力に強く引き込まれた。「特にグルーヴ感に気をつけた」というようにヘヴィなうねりを生み出し、各パートの音がていねいに鳴らされていたのもインパクト大。「硬派で迫力あるサウンド」と審査員も圧倒。出場した感想は「気持ち良かったの一言に尽きます」。

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揃いのユニフォームを着てゲストで登場したのは、昨年のグランプリ受賞バンド、3QUARTER。得意の激しくドライヴ感あるロックチューンを前後に、ちょっと陰影のあるナンバーを挟み込み、効果的に3曲を披露。芯のあるボーカル、よりビルドアップされたソリッドで豪快な演奏力を大いにアピールしつつ、「いろんな人に出会えて人間的にも成長させてもらった」とMPSへの感謝の言葉も忘れなかった。